建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)  
 
Q

9-1 現場における粗雑な金物溶接は大きな問題

 ALC工事などで現場で鉄骨に安易に溶接している状況が見かけられます。このようなことが行われないように監理するのが設計監理者の仕事ではないのでしょうか。

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A

 このような溶接は、隅肉溶接で行われるのが一般的で、溶接する技能者も資格を持っていない場合が多いと思われます。従って鉄骨部材のどのような個所に溶接してはいけないのか分からずに適当に溶接している状況が見受けられます。折角、工場で丁寧に製作された鉄骨部材に安易にいい加減な溶接を行われることは本来許されないことです。
 しかし、設計者・監理者側で鉄骨の知識が乏しい技術者が工事監理をしている現状ではこのような行為を止めることは難しいでしょう。施工者側が適切な工事管理要領に基づいて管理していくことが、今後の大きな検討課題になると考えます。

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