建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)  
 
Q

7-5 通しダイアフラムの亜鉛抜き孔の開口寸法は

図に示すコラム構造の通しダイアフラムにおける亜鉛抜き孔の開口率について、構造上どのくらいまで開口が可能か教えて下さい。

▲質問一覧に戻る


A

ダイアフラムに孔が開いた場合の検討方法は、梁フランジの全強(強度×フランジ断面積)を、孔が空いたダイアフラムで伝達出来ればよいのですから、
孔が空いたダイアフラムの耐力: Pd=(B-d)×t×σd
梁フランジの全強: Pf=Af×σt
とした時、
  Pd≧Pf
が満足することが必要となります。
ここに、Bはダイアフラム幅、dはダイアフラムの開口径、tはダイアフラム板厚、σdはダイアフラムの降伏強度、またAfは梁フランジの断面積、σtは梁フランジの降伏強度となります。
試みに図の仕口について計算してみますと、ダイアフラムの板厚を1サイズアップの19mm、ダイアフラム幅を300mmとした場合、dの値は最大で132mmとなります。四隅の亜鉛抜き孔が30φとしますと、中央の孔は70mmまでは空けても良いことになります。
一般に、ダイアフラムの幅は、梁フランジ幅より大きくまた、ダイアフラムの厚さも梁フランジ厚に対し1〜2サイズ程度は大きくすることが多いことを考慮すると通常あまり問題は生じないと思われます。但し、ダイアフラム幅が極端に小さい場合には、開口があまり取れないこともあるので、注意が必要です。
尚、上記の検討は、設計者があらかじめ行っておくべき事柄であり、施工サイドで検討する事項ではないことは言うまでもありません。

▲質問一覧に戻る