建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)  
 
Q

6-4 アンカーフレーム変更は設計変更か

設計者からアンカーフレーム図をもらい、検討したところ作業上不具合があるので、フレーム形状を変更してくれるよう変更施工図を提出したが、アンカーフレームを変更すると設計変更になるといわれました。これは、設計変更となるのでしょうか。

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A

この件についての図面を下に示します。

この図から判るように、ファブ側は、設計者が提案しているアンカーフレームでは基礎梁の配筋とアンカーフレームを構成している山形鋼があたるので、それを避けるための変更を依頼しているわけで、構造上重要なアンカーボルトの位置の変更を求めているわけではありません。この施工図から明らかなように、この提案の方がアンカーボルト回りでの基礎梁の配筋に都合のよい空間が確保されていることが明らかです。また、このアンカーフレームは、日本鋼構造協会が作成した「建築構造用アンカーボルトを用いた露出柱脚設計施工指針・同解説」に示されている同協会が推奨しているものと同じもので、アンカーフレームとして正しい使い方となっています。

そもそもアンカーフレームは、アンカーボルトの位置を正しく確保するためのものであり、それ自体構造体ではありません。従って、柱脚の施工者が正しいと考えるものを施工管理者の了解を得て使用すればよいものです。上記のような変更は、構造体に関する設計変更ではないわけですが、設計図を変更することによって、軽微な変更となる場合もあるようです。多分、このような変更が手続き上面倒なことと考えた設計者(多分構造設計者ではないと推定されます)が独断で決めたものと推定されます。

このような場合、どのような理由でこの変更が設計変更となるのかという点について、設計者ではなく、構造設計者の意見を確認することが大切です。

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