建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)  
 
Q

5-15 胴縁ボルト接合部の座金は必要か

胴縁加工についての質問です。孔径14.5φで孔あけをして鉄骨に取り付けましたが、施工後、ゼネコンより座金を付けなさいと指摘されました。取り付け前にはその様な打ち合わせはなく、この場合、全てつけ直すのに非常な手間と時間がかかります。

座金を付けなくてもよいというような資料又は、ご指導は頂けないものでしょうか。

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A

質問では、使用しているボルトの径が判りません。一般的に言えば、M12とM14の可能性があります。力学的な面から言えばM12であれば座金はあった方がよいと考えます。なお、胴縁類のボルト孔径は、ボルト径+1mmが標準です。この点は、公共建築物を対象とした標準仕様書(公共建築工事標準仕様書)に規定されています。この規定に従って孔あけしているのであれば、M14のボルトであることも考えられます。この場合は、必ずしも座金は必要ないと考えます。

胴縁を接合するボルトについては、座金を使用する必要があるか否かについては、建築基準法上も日本建築学会のJASS 6鉄骨工事標準仕様書でも規定はありません。上記の共通仕様書でも同じです。胴縁は建築基準法上の主要な構造材ではないからです。

従って、一般論としては、座金を使用していなくとも法規的な問題はありません。ただ、ゆるみ止めの効果を期待して、設計者や工事管理者が座金の使用を要求する場合はあります。その点は、設計図にどのような記載があるかを確認することが大切です。

また、構造的に見て上記のようにM12ボルトを使用している場合は、クリアランスは2.5mmと大きいので接合部の品質確保のために座金を使用する方が望ましく、M14であればクリアランスが0.5mmですので、座金を使用しなくとも問題はないと考えます。

いずれにしてもこのようなケースでは、施工する以前に設計者やゼネコンと協議をしてその必要性を確認することが必要です。従って、その点についての契約や協議(打合せ記録でもよいのですが、書面による記録が必要です)がない場合、座金を取り付ける必要性はないので、施工後に座金の取り付けを要求するならその経費をゼネコンに負担してもらうのが当然であると考えます。

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