建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)  
 
Q

3-49 梁付きブラケットの水平リブプレートについて

大梁に小梁が剛接合で取り付く下図の納まりで、大梁よりも梁成が小さい小梁の下フランジレベルに水平リブプレートが設けられています。構造図では、この水平リブプレートの詳細が記載されていない為、プレートの板厚・形状・溶接の仕様が分かりません。図のケースでの水平リブプレートの設計例を教えて頂けないでしょうか。

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A

設計の基本的な考え方としては、片持ち梁の下フランジに働く力をいかにして受け梁の下フランジに伝えるかということです。その為には、まず片持ち梁の下フランジに働く力を受け梁の水平リブプレート(赤線部分)を介して、受け梁のウェブプレートに伝え、その力をウェブプレートの青線部分を介して、受け梁のフランジプレートに伝えることが必要です。また、片持ち梁の設計では、どの程度の変形が生じるかが重要な判定条件になりますので、この構造体の剛性を適切に評価することが必要です。特に片持ち梁の出が長い場合には、根元(緑線部分)の固定度の影響は重要になります。

その検討を行うためには、まずこの片持ち梁に働く力がどの程度のものであるかの情報が必要ですが、通常それは設計図の情報だけでは分からないと思います。また、本来完成建築の在り様を示すのは設計者の専権事項ですので、Lの寸法を施工者側で勝手に決めることには問題があります。

片持ち梁は長期荷重で決まることが多いと思いますが、本来長期荷重の安全率は複雑な要素もあり、安易に考えるべきではありません。不用意な事故を避ける意味からも、この寸法の詳細は、質疑により設計者に求めることが必要です。

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