建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)  
 
Q

3-48 ブレースGPLのフルペネ溶接仕様を隅肉溶接に変更は

設計図の、水平ターンバックルブレースの取合うガセットプレートの溶接に、完全溶込み溶接の記号があり、隅肉溶接で承諾をもらおうとしましたが、全て不可で設計図通りに施工して欲しいとの回答であったので、完全溶込み溶接で施工し、全て超音波探傷検査を実施しています。このような場合、隅肉溶接に変更してもらうことはできるのでしょうか。

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A

梁、ブレースの部材を見る限り、ガセットプレートの突合せ溶接は過剰であると言えます。RBM16 の短期許容応力度は 38.3kN であり、突合せ溶接以外の許容応力度F/\(\sf\sqrt{3}\)で除して必要のど断面積を求めると 283mm² ((=38.3×10³/(235/\(\sf\sqrt{3}\))) となります 。

G.PL6 に開先を取った部分溶込み溶接(板継状態になるので、隅肉溶接の脚長を確保できない)の長さが 59mm ((=283/6+2×6 程度に相当し、偏心による付加応力が多少作用する形状でも2倍の120mm もあれば十分に設計可能でしょう。また板継状態でなく梁のフランジ面に添えて隅肉溶接を行うディテールが一般的です 。

建築基準法の改正で確認審査の厳格化があり、設計者は設計図書の変更については消極的になっています。設計者の検討不足の設計図書になっているのに、設計変更か軽微変更かの判断が確認審査機関にあるので、設計者がその説明を億劫になっている現実があります。そこで説明資料(計算書)を作成して提案することで設計者の背中を押してあげるのも一方法と思いますが、相手に依ります。




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