このページに掲示する「主な質問事項」に対する回答は、質問者の私的な情報や業務上の機密事項に係るものが含まれている件もありますので開示しないこととしております。従いまして下表中の質問事項やそれらに類似の問題などに対する回答を知りたい場合は、改めて『リアルタイム回答質問フォーム』によって質問事項をお送り下さい。
分 類 | 番号 | 要 旨 |
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a 法 令 | 36 | 構造用アンカーボルトの法的扱いについて |
56 | ステンレス製吊りボルトその他の法的位置付け等 | |
71 | 板厚100mmの2枚合わせ板の基準強度について | |
85 | アンカーボルト定着長さの法的根拠について | |
b 設 計 | 1 | 異強度材接合の柱通しについて |
4 | H形鋼の使用開始時期について | |
17 | 日の字柱のF値について | |
35 | 柱材のせん断力負担について | |
40 | 異鋼種の代替使用について | |
46 | 根巻き柱脚の弾性剛性と耐力の評価位置について | |
47 | 梁ウェブ接合部の最大曲げ耐力算定式について | |
53 | 軽溝形鋼などの曲げ耐力について | |
54 | 日の字柱の弱軸方向の曲げ耐力の算定等について | |
57 | 片側ピン接合の大梁の設計上の長さについて | |
65 | 鋼構造接合部設計指針におけるリブプレートの設計 | |
66 | 局部座屈の検討について | |
69 | ベースプレートの板厚の検討について | |
70 | 露出柱脚におけるコンクリート破壊の検討について | |
89 | アンカーボルトの定着板の面外曲げ応力度算出式 | |
94 | P柱アンカーの本柱使用 | |
107 | 吊り金具の許容荷重設定について | |
117 | ボルト等の縁端距離を定める条件 | |
118 | 露出形式柱脚の曲げ剛性 | |
c 材 料 | 2 | 柱梁接合部における鋼種選定及びBCPの記号について |
22 | 鋼種判別器について | |
37 | 梁の鋼種変更について | |
39 | 板厚方向に応力が生じる部位のスキンプレート | |
60 | 鋼帯の切板使用について | |
67 | SN490C材入手困難な場合の対応について | |
68 | 裏書ミルシートについて | |
88 | JISにおける鋼板の外観規定について | |
97 | 外法一定H形鋼と溶接組立H形断面材の断面性能の違い | |
108 | 小規模構造の通しダイアフラムをSS400としては | |
109 | NK規格によるKA材を付属金物として使用は | |
d 製 作 | 5 | エンドタブの切断の要否について |
10 | 溶融亜鉛めっき高力ボルト接合の摩擦面処理 | |
14 | ターンバックルボルトの交差部について | |
16 | ショートビードの組立て溶接について | |
19 | レーザーによる孔加工について | |
24 | 高力ボルト摩擦接合面の黒さびについて | |
25 | 斜め突合せ継手の食違いについて | |
29 | 摩擦面処理方法の異なる接合部について | |
32 | FR鋼に対する裏当て金の鋼種について | |
38 | テーパー加工裏当て金について | |
49 | 大梁の横補剛間隔について | |
55 | ダイアフラム出寸法と鋼種について | |
61 | 2次部材用ピース溶接部の強度について | |
62 | テーパー付き裏当金の使用について | |
76 | めっきHTB継手添接板の鋼種について | |
78 | コラム柱R部の溶接について | |
79 | 位置決め溶接と組立て溶接について | |
82 | WAWO構法のダイアフラム溶接部角落ちについて | |
86 | 高力ボルト孔の食違い修正について | |
87 | 胴縁用の曲げピースについて | |
91 | WAWO構法の溶接に係る技術的事項 | |
92 | クレーンガーダー溶接部の疲労対策 | |
93 | 階段ササラ桁の穴加工の是非 | |
96 | 異なる摩擦面処理方法の混用 | |
100 | 胴縁受けピースの取り付け方法 | |
106 | ガセットプレートにおける摩擦面処理の範囲 | |
110 | せん断切断の板厚制限及びその使用部位 | |
116 | 曲げ加工梁のせいの許容差 | |
119 | RCS構造コア部ふさぎ板の曲げ加工 | |
121 | 大梁取付けスチフナに近接するガセットプレートの扱い | |
e 溶 接 | 7 | 隅肉溶接継目の耐力について |
13 | 異種鋼材溶接の場合の入熱・パス間温度について | |
15 | ガセットプレートのまわし溶接について | |
26 | 熱処理鋼の溶接性について | |
27 | BOX柱―通しダイアフラム溶接部の品質保証 | |
34 | エンドタブの種類による溶接部強度の差について | |
42 | 狭開先溶接法の適用について | |
95 | 溶接品質の管理基準 | |
98 | 完全溶込み溶接を隅肉溶接に変更の可否 | |
103 | コラム角部へピース取付け溶接をしてしまった | |
115 | 予熱管理基準の技術的主旨 | |
f ボルト | 3 | 露出柱脚のアンカーボルトにおける座金の孔径 |
6 | アンカーボルトの有効長さと定着長さについて | |
8 | アンカーボルトの耐力について | |
12 | アンカーボルトの施工について | |
18 | 高力ボルトの支圧接合について | |
23 | アンカーボルトの定着板について | |
28 | 胴縁のボルト接合部の座金について | |
31 | 高力ボルト孔の配置について | |
33 | アンカーボルトの締付け方法について | |
43 | スロット孔を用いた高力ボルト摩擦接合について | |
45 | アンカーボルトの最大せん断耐力について | |
48 | 高力ボルトの最小接合について | |
51 | アンカーボルトの塑性率等について | |
52 | アンカーボルトの有効断面積について | |
59 | アンカーボルトの締付け方法について | |
63 | 転造ねじアンカーボルトの設計最大耐力について | |
74 | アンカーボルトの定着長さについて | |
75 | 仕様書におけるアンカーボルトに関する記述について | |
81 | JIS規格アンカーボルトのせん断耐力について | |
90 | トルシア形高力ボルトの締付け | |
104 | 高強度ボルトへの変更によるサイズダウンの検討 | |
g 検 査 | 20 | 対物検査の適用について |
73 | 東京都取扱要綱における溶接部の内部品質に関する検査 | |
77 | 製作要領書における社内検査の規定について | |
h めっき | 58 | 溶融亜鉛めっきを行った部材の割れについて |
72 | 冷間成形角形鋼管のめっき割れについて | |
99 | ガセットプレートの隅肉溶接部のめっき割れ | |
i 工事現場 | 9 | アンカーボルトの台直しその他について |
11 | アンカーボルトの定着板について | |
21 | H形鋼ブレースフランジのずれの補修方法 | |
30 | 現場溶接部における食違い等について | |
41 | デッキプレートの焼抜き栓溶接について | |
44 | ベースプレート上の鋼板溶接について | |
50 | 柱梁現場溶接部のスカラップについて | |
64 | 角パイプ取合いプレートの肌すきについて | |
80 | デッキプレートの溶接について | |
83 | 梁フランジ現場溶接部の横ずれについて | |
101 | アンカーボルトの台直し及びコンクリートの付着計算 | |
102 | スチフナ補強において溶接の代替案は | |
105 | 板厚差のあるコラムスキンプレートの工事現場溶接方法 | |
120 | 梁貫通スリーブと配管とのすき間の処理方法 |
柱がH形鋼でSN400B、大梁がSN490Bです。この場合は、梁の仕口の溶接部で、柱の強度が低いため、梁を通さなければならないと思うのですが、柱通しとして良いケースはありますか。
1 柱梁共にH型鋼で、柱通しの場合、大梁のモーメントにより、柱フランジの板厚方向に引張力が働くと思うのですが、柱材をC種としなくても問題ないでしょうか。
2 BCPにおけるSN材のB種およびC種に相当するものを区別する呼称はありますか。
露出柱脚においてですが、アンカーボルトでせん断力を負担する場合、座金をベースプレートに溶接し座金の支圧によりせん断力を伝達します。
その場合の座金のボルト孔の径に対し以下の質問の回答を御願いします。
1. 令第68条第4項の規定は、アンカーボルトでせん断力を負担する場合の座金のボルト孔の径に対しても適用する必要があるのでしょうか。
2. 保有水平耐力計算を行わない場合は、令第68条第4項の規定による必要があるのでしょうか。
3. 保有水平耐力計算を行った場合は、上記規定は適用除外となり、過大孔とする場合は履歴のスリップとか考慮し、一階のDs値を0.05程度割増すなどの処置を考慮する必要があるのでしょうか。
4. 上記、令第68条第4項の規定は、鋼構造設計規準(建築学会)では、ボルトの公称径に0.5mm以下の値を加えたものとなっており、法より厳しい制限になっていますが、最低限法をまもれば良いとの理解で宜しいでしょうか。
ある構造物の竣工年度を調べているのですが、データが残っておらず、何年に建築されたのが把握できない状況です。ただし、柱にロールHまたはビルトHが使用されているため、せめて何年以降に建築されたかについて把握したいと考えております。そこで、日本においてロールHやビルトHの使用開始時期が分かりましたら、教えて下さい。
スチールタブは溶接後「数ミリ残して切断しなさい」という人と「そのままでよい」という人がいますが、どちらが本当でしょうか。
アンカーボルトの有効長さと定着長さについての質問です。JFMA (建築用アンカーボルトメーカー協議会)のQ&Aに
Q.定着長さとは?
A.アンカーボルトが地震時に塑性化して伸びる部分で、ベースプレート上端(ナット下端)から定着板上端までの距離に相当します。
Q.必要な伸びは、アンカーボルトのどの部位間で考えるか?
A.アンカーボルトを柱脚としてセットした時のいわゆる定着長さといわれる部分です。定着長さの上端はベースプレートのすぐ上のナットの下面と、下端は定着板の下面のナットの上面で、この上下間のボルト長さが定着長さです。
と、あります。Q&Aにおける定着長さは、『露出柱脚設計施工指針・同解説』のP.4の図2.1の有効長さleが同じように思われます。通常、20dの定着といわれるものは、図2.1の有効長さleと定着長さlaのどちらでしょうか。ABRの形状・寸法表の標準長さから判断し、有効長さで20dを確保すれば良いものと判断してよろしいでしょうか。
『鋼構造接合部設計指針』の隅肉溶接の耐力式についてですが、
式中の(1 + 0.4 cos θ ) の部分は、法・告示で定められている許容応力度・材料強度を割りますことになり、法的にNGとなりえますでしょうか。ベースプレートの面外曲げの許容応力度の割増がNGであるのと同様でしょうか。
ABMアンカーボルトに軸部降伏後12%の耐力上昇をもたせたとありますが、この12%とした根拠を教えてください。
①アンカーボルトの台直しに関する質問ですが、『鉄骨工事技術指針・工事現場施工編』によれば、引張り力を受ける構造用アンカーボルトは、台直しできない。しかし、軽鋼構造のプレハブや木造等の2本アンカーボルト(M16〜20程度)のピン接合露出柱脚では、アンカーフレームを組まない場合では、『軽鋼構造指針設計施工指針・同解説』の記述のように『普通の施工の場合は、アンカーボルトの位置誤差がかなり大きな値になる』、そのため、台直しは現実的では、避けられないではないかと思われます。『軽鋼構造指針』によれば、『10〜20mmくらいの範囲で動かせるようにおけばよいようである』というのは、構造用アンカーボルトは、台直しは容認できるという解釈でしょうか。
②アンカーボルトとコンクリートの付着計算についてですが、露出ピン柱脚を、定着板を使用しない場合、アンカーボルトとコンクリートの付着計算時、地震力による引き抜きは、1.67倍割増が必要でしょうか、またコンクリートとの付着応力度は『上端筋』とするべきかを教えてください。計算方法の明記した文献(法的な根拠になるもの)はありませんか。
溶融亜鉛めっき高力ボルト接合の摩擦面に於いて、最近リン酸処理法を施すことが多くなってきていますが、ショットブラスト工法と較べ、マイナス面はありますか。又、摩擦面の処理工法をリン酸処理工法に誘導できる答えがないでしょうか。鉄骨は、RCからはね出している庇等の鉄骨外部の階段等です。
アンカーボルト施工において、定着板に平鋼又は丸鋼を溶接してもよいのでしょうか。
アンカーボルトの施工についてですが、
1. ABR, ABMの使用方法について教えてください。 ベースプレート(40t×500×360)の真下にずれ止めPL(50t×200×330)が溶接してあり、レベルモルタルが設置できない場合に、アンカーボルト(ABR, ABM)の上部ネジ部にベースプレート下になるナットを追加してレベルモルの代用にしたいと考えております(ベースプレートをナットで挟み込む事になります)。このような使用方法で問題はあるのでしょうか。
今回のアンカーボルトはABR490 M33×1320 S:140/140 (定着長さ=1050)です。
2. 定着板の溶接について教えてください。従来、定着板を固定する方法は型板ピッチに合わせてナットで閉め込む方法ですが、下部の型板の代わりに定着板どおしを平鋼又は丸鋼で溶接してピッチをあわせナットで閉め込みたいと考えております。このように定着板に溶接することは問題はあるのでしょうか。
H形鋼柱の一般的な柱通しタイプの仕口部を例に上げて確認させて頂きます。通しダイアフラム(490N/mm²級鋼:開先なしで溶接される側)+梁端部材(H形鋼:400N/mm²級鋼で開先加工して溶接する側)の異材の突合せ溶接及び「通しダイアフラム490N/mm²級鋼の上下に柱材(H形鋼:400N/mm²級鋼で開先加工して溶接する側)の異材のT継手突合せ溶接を「YGW-11」で溶接施工を行なう上で、工場認定書に添付の指定された入熱・パス間温度の管理表により管理値を設定する場合、低強度側の梁端部材及び柱材の400N/mm²級鋼を適用し、40 kJ/cm以下、350℃以下で管理・施工する解釈でいますが正しいでしょうか。
この例で溶接入熱・パス間温度の管理値を決める場合、鋼種の適用は高強度側・低強度側のどちらを適用するのか考え方を教えて下さい。どちらを適用するかJIS,WES、日本建築学会の図書には明確に記載したものがありません。 また、この組合わせの場合、低強度側(管理値:40 kJ/cm、350℃以下)にあわせて溶接した場合、溶接部の性能上で何か問題があるのでしょうか。
ターンバックルブレースの納まりについてですが、ガセットプレートを同一平面内で取付けるとブレースの交差部で干渉しますが問題は無いのでしょうか。
形鋼のガセットプレートの回し溶接について教えて下さい。
社内規定で、フランジ幅≧250mmはプレートをフランジ端より15mmのところでとめて、回し溶接を行い、フランジ幅<250はプレートをフランジ端でとめて、回し溶接は行わず、フランジ端より10mmのところで溶接を止めるとしております。これは、フランジの角落ちやアンダーカットなどの溶接欠陥を防ぐためだと認識しておりますが、正しいでしょうか。また、設計事務所さんから参考資料の提出を求められているのですが、この件に関しての資料があれば教えていただけないでしょうか。
監理を行っているときに、仮組における溶接がショートビードになっているのを目にすることがあります。ショートビードについて、ご教授ください。
① 仮組の時点でのショートビードは、本溶接を行ったときの熱により、焼戻しになりますか。
(ショートビードによる割れが生じなかった場合)。
② ショートビードによる割れというのは、目視により確認できないような微小な(微細な)割れもあるのでしょうか。
③ ②について、小さな割れが有る場合についての質問です。目視で確認できないような割れの上に本溶接を行った場合に、欠陥としてUTで確認できるものでしょうか。
④ 仮組の時点でのショートビードを行って良い条件として、余熱を行うことがあるかと思うのですが、余熱を行わなくても良いようなケースはありますか。(気温が0℃以上、等)。
建築防災協会のS造診断基準では日の字の場合のF値は1.0とすると簡単に言っております(p-71)。これは、カバープレートの耐力を評価した場合のことと理解しております。カバープレートを無視して、純粋のH鋼として耐力を出した場合、桁方向のIsを算出するときはF=1.0は理解出来ます。なぜなら、柱─梁の接合部の溶接の状態を見ることが困難だからです。
翻って、梁間方向のIs算定では、溶接部が確認出来ますので、その状況によって、判断すれば良いのでないかと、すなわち、一律に弱軸側(桁方向)も強軸側(梁間方向)もF=1.0で無く、例えばF=1.3でも良いのではと思います。この辺の考え方が、既に御会のQ&Aで、回答がされているかも知れないと思った次第です。お忙しいところよろしくお願い申し上げます。
現在の基準法では高力ボルトは摩擦接合および引張接合のみを規定しており、支圧接合は対象とされていないと理解しております。このことは、日本建築学会「高力ボルト接合設計施工ガイドブック」にも明記されていることであります。
そこでご相談したい事は、本当に高力ボルトを支圧接合に使えないかということです。今、私たちが関与しているプロジェクトのボルト接合部において高強度の支圧接合用ボルトを用いたい箇所があります。告示には仕上ボルトとして「4.6」「4.8」「5.6」「5.8」「6.8」のみ基準強度が与えられていますが、どうも市場に流通しているのは「4.6」「4.8」のみで、その上は「8.8」になるそうです。「8.8」は告示に規定されていませんし、大臣認定を取得していないので 指定建築材料ではありません。
レーザーによる高力ボルト用孔あけ加工は認められるでしょうか。
柱6本で施工者の立会製品検査を受検しました。書類検査1、対物検査2ということで、対物は5本を抜き取っての検査でした。検査後、監理者からロット不合格の場合あと5本が取れないので、10本以下は全数検査ではないか(実際には6本とも検査を受けましたが)と指摘を受けました。
従来、5本以上の場合には対物2を適用していたようですが、精度測定指針ではそこまで明確には書かれていないように思えます。対物2の適用は5本以上か10本以上か、ご教授下さい。
柱間の中央部のGL部に中央のおがみ板を介して両側からH形鋼のブレース材が取り合いされている部分ですが、両方共に同じ角度でおがみ板に取り付いておりますがフランジ延長線上のおがみ板の中央部で5mmから12mm程のずれが発生してしまいましたが、どのような補修方法が考えられますか。
製品検査時に、監理者立会いでの鋼種確認のために鋼種判別器を使用して測定を行いますが、なかなかメーターが上がらないことがあります。メーターが規定値まで上がらない場合の説明方法はありませんか。また、切板類の測定時には切断熱による影響はどの位の範囲に及ぶのでしょうか。
ある物件のアンカーフレーム図(ABR490 M39)に丸型定着板24t×120 φと明記がありました。これはアンカーボルトメーカー協議会の推奨品サイズでしたのでカタログにおける厚さの許容差±2.0で22mmの定着板を納入しました。 JSSⅡ13, 14規格及び設計施工指針では22mmとなっています。この件について、設計図書では24mmとなっている場合、22mmを使用してはだめなのでしょうか。(取り替えなければいけないのでしょうか。)
黒錆が摩擦係数に及ぼす影響を調べています。
・黒錆の発生メカニズム、化学組成、発生に要する時間
・粒径、硬度、形状他摩擦係数に影響を及ぼす因子(赤錆との比較)
・もしあれば具体的な試験要領と結果
などについて教えていただけませんか。
ダイアフラムに梁フランジが斜めに取り付いてくる場合の仕口のズレの考え方についてお伺いします。
① 両部材の延長線が溶接金属の中に収まれば良しと考えることが出来ますか。
取り付く角度が大きくなると実務的に不可能な板厚が必要となります。別の方法として、
② ダイアフラム小口に角度を付けフランジを取り付ける方法はその解決策として適用できますか。
鋼管を現場無溶接で接続する機械式継手を約10年前から開発し、大臣認定を取得して製品を販売しています。今回、客先からの要求で継手を更に高強度化する為、SN490Bを焼入焼戻しを施し690N/mm²に熱処理します。継手は鋼管(490材)に溶接しますので溶接熱影響部は490N/mm² 程度に軟化しますが、継手の主要部分は溶接部より離れている為、高強度化が図れる設計です。
この内容で大臣認定を申請しましたが、認定部会においてSN490Bを焼入れ焼戻しした部品は、溶接割れ性能が熱処理前のSN490Bと同等と言えるのかと言う議論になり返答に困っています。
インターネットの文献を見ますと溶接割れは PCM、熱影響部の組織と溶接金属から拡散してくる水素が要因と記述していましたが、いずれもSN490Bを焼入れ焼戻しした部品の溶接割れ性能に影響しないように思います。焼入焼戻しを施し690N/mm² に熱処理したSN490Bの耐溶接割れ性能は熱処理前のSN490Bと同等と考えても良いかご教示願います。
東京都港区の発注で、梁通しコラム柱を4面セスBOX柱に設計変更した物件が有ります。
スキンプレートがPL-25に対しESWでの内ダイアフラムPL-36 (3サイズアップ)、PL-40 (4サイズアップ)が発生するので、これについては施工試験をして性能保証をする予定でおります。しかし、不合格の場合、通しダイアフラムに変更する方法を提案していますが、港区より BOX柱で通しダイアフラムを溶接した場合の角溶接部と重なる部分の性能保証について明確にせよと言われております。
一般的に4面セスBOX柱仕様でも一部通しダイアフラムにするケースや柱現場溶接部でも重なりは発生するので今まで疑問に思った事がなかったのですが(確かにコラム柱の場合はこの様な問題は発生しないですが)、性能を証明するには施工試験を行うしかないのでしょうか。それとも他に何か問題ないと主張出来る方法はあるでしょうか。なお、角溶接は、一般的な大入熱での溶接ではなく SAWの多層盛りとして入熱量は少ない条件で設定しております。
胴縁加工で、孔径14,5φで孔あけをして鉄骨に取り付けましたが、施工後、ゼネコンより座金を付けなさいと指摘されました。取り付け前にはその様な打ち合わせは無く、この場合、全てつけ直すのに非常な手間、時間がかかります。座金を付けなくても良いという様な資料又は、御指導は頂けないものでしょうか。
溶融亜鉛めっき仕上げの部位と塗装仕上げの部位との取り合い方法ですが、めっきのピン接合(リン酸塩処理済)の梁をブラスト処理をしたガセットプレートで受けたいのですが、良いのでしょうか。
① 現場溶接部において食い違いが発生した場合は一般的には「突合せ継手の食い違い仕口のずれの検査・補強マニュアル」の内容にそって補強溶接がなされます。BOX柱等において「ねじれ」の状況が発生した場合には食い違い量が+と−になりますが。この場合、補強の大きさは絶対値で計算できますが、上記図書には補強要領が記載されていません。現状は食い違いのでた1面を+の部分と−の部分に分けて、補強を検討するようにしています。なにか指針となるものはないでしょうか。
② 梁の現場突合せ溶接部においては。ウェブの芯ずれによって端部(フラックスタブのあたるところ)で「横ずれ」が生じます。突合せ断面の欠損量としては板厚方向の食い違いほど影響はないと思うのですが、ある物件では突合せ継手の食い違いの規定値 (t≧15㎜の場合でe≦t/10かつe≦3㎜以下)と同じで管理されています。横ずれに関して何か基準・指針はないでしょうか。
幅300mmのフランジに対するHTBは千鳥配置になりますが、第一孔(端部から最初のボルト孔)を内側とするように構造設計者から要求されました(その設計事務所の標準であるとも)。根拠の提示を依頼しましたがいま一つ不鮮明です。ご教示いただけますようお願い致します。
コラム+H形鋼 S造 主鋼材FRの場合の裏当て金の鋼種についての質問です。
コラムBCP325B-FR、ダイアフラム SN490C FR、H形鋼 SN490B FR である場合 裏当て金をSN490B(FB)にて使用したいと考えますが、大きな障害は有るのでしょうか。
また、コラム+ダイアフラムの裏当て金 SN490B(FB)、 ダイアフラム+H形鋼の裏当て金 SN490B FR(切板)とした場合はどうでしょうか?
建設現場に収めたアンカーボルトが、セットされ建て方が始まりましたがナットを締める段階で、ナット1個分と余長が残される状況となりました。そこで、3種ナット2個で止める事を検討していますが良いものでしょうか。良くなければ他に良い方法を教えて下さい。
鉄骨製作の際完全溶け込み溶接部でエンドタブを,鋼製タブ(母材と同鋼種以上)とセラミックタブを使用した場合、溶接部の強度に違いは有るでしょうか。
母材の鋼種はSS400で、溶接個所はH鋼柱通し部のH鋼梁フランジです(T継手)。 溶接材料と溶接工の技量は含まないで、エンドタブの違いで強度に違いは有るかどうか役所より聞かれています。
日本建築学会大会学術講演梗概集(関東)1997年9月「22170通しダイアフラム形式で接合されるH形鋼梁の塑性変形能力に関する実大実験」を確認しましたが、セラミックタブの方が劣ると言うことでしょうか。
柱の上下をピン構造にしても、梁が有れば、柱はせん断力を負担できるし、日本の古住宅や神社、仏閣には、この技術が使われています。ですから、せん断力はモーメントの微分だけで生じていることにはならないと思うのです。柱が傾くのを防ぐ力は、軸力だと考えるのです。鉛直荷重時に柱に曲げが発生しなければ、大スパンの構造の建築物が低コストで出来ることになります。よろしくご指導下さい。
構造用アンカーボルトがJIS規格化されました。これを設計図書に記入して確認申請に出したところ、特定行政庁からこのJIS規格は、建築基準法第37条に含まれる指定JISではないので、受理できないという回答がありました。どう対応したらよいのでしょうか。
完全溶け込み溶接のある製品の中にSN400A材があったので、打ち合わせによりキャンテなどはSS400に変更となったのですが、母材の梁がSN400Aのままでもいいでしょうか。
2B1=SN400A、 2CB1=SN400A⇒SS400に変更、 2B7端部材=SN400A⇒SS400に変更
裏当金を使用する場合に、フラットバーにはテーパーの取られた物がありますが、テーパーを必ずしも開先側に向けなくてもOKでしょうか。弊社としては通常テーパーなしを使用していますが材料支給などによってテーパー材を使用することもあるので教えて下さい。
柱の鋼種がBCP325Bで、内ダイアフラムが入る仕口部分の鋼種をBCP325Cとの指定がありますが、この仕口部分も柱材と同じBCP325Bに変更出来ないか考えております。(材料納期の関係上)設計者が納得できる、補強方法あるいは、管理方法等がありましたら御指導をお願いします。
鉄骨造新築 6階建て事務所ビルで、
・柱 :BOXコラム BCR295 □-400x400x22〜□-300x300x12
・大梁:H形鋼ハイパービーム SN400B HY-500X200〜HY-400-200
当初設計図ではSN490Bと規定されていましたが、その後SN400Bに変更されているのに気づかずにロール手配してしまいました。構造設計者にSN490Bで使用できないか確認したところ柱が相対的に弱くなりバランスが崩れることや柱脚の設計まで変更になるので使用不可と言われました。
ハイパービームの再ロールでは納期に間に合わず、BH(ビルトH)を使用するしかありませんが、感覚的には、ビルト材ということで信頼度のようなものが下がってしまい、へんなことをしているような気がしております。SN490Bを使用した場合の影響についてご意見をいただきたくお願いいたします。
バランスが崩れるというのは、弾性内ではSN400BもSN490Bも剛性は同じであるので、塑性に入ったときのことを言っていると思いますが、定性的には、柱崩壊型よりも梁崩壊型の方が、局部崩壊モードであるため、良いというのはわかりますが、定量的には、仕口部で
Mu>αMp
が成立すれば良いのだと思います。この辺の評価方法について、ご意見いただきたくお願いいたします。
梁の材質をSN400BからSN490Bに変更すると、柱梁耐力比が低下することは確かなので、1.5倍以上あっても影響がないとは言えないかもしれませんが、せめて、大梁中央部材なら降伏域を外れている(l/10)ので柱梁耐力比に関係しないため、影響がないと言えるのでは考えております。仕口ブラケットの大梁端部はSN400B(BH)で、大梁中央はSN490B(HY)にしても、原設計から強度低下が無いと言えればと思っておりますので、ご意見をいただきたくお願いいたします。
なお、本件は確認申請済みで、構造設計者は変更申請することに懸念を持っているようですが、上記のような変更の場合は、変更申請はどの程度のものになるのかについても教えていただきたくお願いいたします。
3階建て延べ床面積約2000m2の鉄骨造建築物ですが、建て方完了間際の焼抜き栓溶接でクレームが付きました。溶接棒 (種類 : イルミナイト系、径 : 3.2mm) を用いたのですが、低水素系被覆アーク溶接棒E4316又はE4916の4mm径を使うという合成スラブ用デッキプレートのスベックに違反しているのでやり直ししてくださいと言われております。これらは、デッキプレートの板厚1.2mmに対し実際に使用した溶接棒そのものは特に問題ない状態であり、それなら溶接上・強度上問題ないと考えておりますが、協会のお知恵をお借りして、再度確認して形状・欠陥等問題なければ溶接棒の種類(イルミナイト系)と径(3.2mm)で特に問題ないとコメントして書いたもので頂けないでしょうか。
また、もし、OKとしても何のためのスペックだと言われそうですが、スペックに許容範囲がある旨述べることができれば大変有り難いです。そのスペックはうまく焼抜き栓溶接を行うための指定であって結論的にうまくやれたなら違う棒でも問題ないような気がするのですが、如何でしょうか。デッキプレート板厚が1.2mmの場合は、棒径は4mmよりも3.2mmの方が使いやすいのです。貴協会のコメントを頂ければ、メーカーの了解を得てから、元請けの承認を得たいと考えておりますので宜しくお願い致します。
狭開先に関しては各方面で研究がすすめられていますが、未だに成案が公表されておりません。今回、鋼構造協会で森田教授のもとで委員会が発足しましたが、その結論を待たずに、実務上、使用する場合の手続きの方法を教えてください。
採用する場合は、当然、研究機関に依頼し確性実験をする予定ですが、それ以外に、やるべきことがあれば教えて下さい。
大規模木造建築物の接合部(鋼板同士の接合、鋼板と木は別)にスロット孔を用いた高力ボルト摩擦接合を利用する事を検討しています。そこで、スロット孔を用いた高力ボルト接合に関する質問ですが、
① スロット孔を用いた高力ボルト摩擦接合を使用する場合、法的にはNGと思われますが、大臣認定を取得し、実施された例があれば、ご紹介頂けますでしょうか。
(物件名、設計者、施工者、高力ボルトメーカー)
② ①と同じですが、大臣認定では無く、第3者の技術評価(自主評定)を受け、実施された例があれば、ご紹介頂けますでしょうか。
③ スロット孔を用いた高力ボルト摩擦接合の設計法が書かれた資料があれば、頂きたいのですが(出来れば、日本語の資料でお願いします)。また、トルシア形高力ボルトや溶融亜鉛めっき鋼板も含んだ資料が望ましいのですが。
④ スロット孔を用いた高力ボルト摩擦接合の実験報告書(トルシア形高力ボルトや溶融亜鉛めっき鋼板も含んだ資料が望ましいのですが)を頂き度いのですが。
⑤ 木造への適用に対して、ご協力頂ける方をご紹介頂けますでしょうか。
建築構造用アンカーボルトを用いた露出柱脚設計施工指針・同解説(改定版)頁27に、「アンカーボルトのせん断耐力で作用せん断力に抵抗させる設計でベースプレートとベースモルタルのずれを許容できない場合は、ベースプレート上にボルト孔クリアランスを0.5mm とした鋼板(板厚12mm以上で所定のせん断力に抵抗できる寸法を有するもの)をアンカーボルトに被せた後、その周辺を隅肉溶接でベースプレートに接合した上で、その上に座金を置いてナットを締め付ける。」と記述がありますが、この場合の「ベースプレートとベースモルタルのずれを許容できない場合」というのは、どのような状態を指すのか教えて下さい。
通常のベースプレート孔はアンカーボルト径+5mm であけておりますが、この仕様でも、アンカーボルトがせん断力を負担する場合は、鋼板溶接をする必要があるのでしょうか。ブレース構造などで柱脚の軸力が小さい時は、アンカーボルトにせん断力を負担させることもあるのですが、許容応力度設計の場合は、鋼板溶接が必要ということでしょうか。
最大せん断耐力の基準値はFu値をで割った値との事ですが、国交省の構造関係技術基準解説書(黄本)では、F値をで割った値としています。また、引張との相関に使う引張耐力をF値のα倍としていますが、国交省の構造関 係技術基準解説書(黄本)では、F値としています。結果として、黄本によればより大きな耐力を得ることができます。そこでご質問ですが、JFMA式は、黄本の式が安全側すぎるため導入した式なのでしょうか。また、今後、JFMA式に統一されていくのでしょうか。
鋼構造接合部設計指針(2012)のP.292 図C7.1 (b)根巻き柱脚の弾性剛性と耐力の評価位置についてはベースプレート位置との記載がございます。中詰めコンクリートの有無によっても異なるかと思いますが、根巻きコンクリートの上端位置に近いところまで剛域が有る場合とでは、その影響が大きくなることがあるかと思います。鉄骨柱径が大きいものになりますと、鉄骨柱径に対して根巻きコンクリートの有効幅beが小さくなりがちであるため、剛域の変化による柱脚のモーメントの違いから設計断面に影響が出てくることがあります。固定点をベースプレート位置として設計を行ったとしても、耐力式の安全率により実務上は問題ないと考えてよろしいでしょうか。
鋼構造接合部設計指針(2012)のP.141の円形断面柱の柱梁接合部の最大曲げ耐力式についての質問です。m:梁ウェブ接合部の無次元化曲げ耐力 の算出式(4.8.c)中における
S10T高力ボルトを1本で使用した場合の接合方法として、摩擦接合になるのでしょうか。
ターンバックルブレースは支圧接合として理解はしていますが、他の箇所であった場合にどのような考え方になるのか教えて下さい。
下階柱抜けとなっている梁の保有耐力横補剛の検討スパンについてご教授下さい。柱梁接合部は、すべて剛接合となっています。
(状況を示した添付図あり)
柱に大梁を現場溶接する場合、ウェブにも開先を設けての現場溶接であり、原設計では高さ90mmのスカラップがあります。これを、スカラップ高さ35mmとしたいのですが、下記①又は②の施工とした場合の原設計との耐力の比較(応力伝達の考え方)についてご教示をお願いします。
①原設計スカラップに相当する部分を溶接しない
②上記部分の溶接はするがUT対象範囲外とする
1 2007年版 建築物の構造関係技術基準解説書において、伸び能力があるアンカーボルト (JISの構造用アンカーボルト) を使用する場合、アンカーボルトを先行して降伏させる設計が可能となります。その場合、骨組の最終状態を考慮すると崩壊メカニズム時における柱脚の安定した塑性変形能力の確保が必要であるとの項目があります。それを確かめるために通常は、塑性率が必要となりますが、塑性率の推奨値はどの程度でしょうか。
2 本アンカーボルトを使用することにより柱脚設計においては ”アンカーボルトの伸び能力”を”有”として良いですか。
3 JIS材であれば、基準強度を1.1倍して良い事が認められているが、本材の場合はどうでしょうか。
4 本アンカーボルトを使用する際の定着長さに対する規定等はありますか。
(JSS-2では20d程度が推奨されていますが。)
5 UTやPTで溶接欠陥が見つかり、欠陥部分をはつって再度溶接しなおす際に、「〜回まで溶接し直して良い」等の規定は何かありますか。お客様に質問を受けたことがあり、この点に関する文献等があれば助かります。また、溶接手直しの際の注意点等を教えて下さい。
JIS B 1221構造用切削両ねじアンカーボルトにおいて、有効断面積の軸部断面積に対する比率(Ae/Ag) は、素材の降伏比上限値の1.12倍を確保するものと定められていますが、その1.12という数値は何かを根拠にして定められた数値なのでしょうか。 何かを根拠にしているのであれば、その技術資料等を教えて下さい。
軽量形鋼や溝形鋼などを母屋、胴縁に使う場合、曲げ耐力はどのように考えればよいのでしょうか。
日の字柱の弱軸方向の曲げ耐力の算定において、カバープレートの耐力はどのように扱えばよいのでしょうか。
ダイアフラムをSN490B 厚み12mmで出寸法を20mmにしたいと思います。
冷間成形角型形鋼管設計・施工マニュアルでは、ダイアフラム出寸法25mmの場合にB材でも使用可と明記されてます。SN490B 厚み12mmを使用する場合に何か注意しなければならない点などありますか。柱は100×100 t=6の設定ですがダイアフラムは、SN490B t=12 でも問題ないですか。ダイアフラムの板厚は梁フランジの2ランクアップで設定しています。
ステンレス製の全ネジを天井吊りボルトとして使用するに当たって、材料はJISではなく新日鐵住金規格NSSC2120です。また、天井吊りボルトの規格JIS A 6517-2010 建築用鋼製下地(壁・天井)において、ネジの種類は3/8ウイットねじ、材料はJIS G 3505(軟鋼線材)に定めるSWRM8、SWRM10又はSWRM12となっています。
実際には、天井吊りボルトは、材料はSUS304が使われている事もありますし、ねじは3/8ウイットのほかにも使用されています。このあたりの理屈がわかりません。主要構造物に使用する建築材料は、指定JISか大臣認定品となっていますが、それ以外の建築材料はどうなるのでしょうか。
商品とするに当って、材料又は製品の何れかで認定を取る必要があるのでしょうか。それとも新日鐵住金のミルシートで材料の保証をすればよいでしょうか。
大梁の片側端部がピン接合の場合の大梁の設計上の長さ(スパン)についてどう考えたらよいのでしょうか。
冷間成形角形鋼管を溶融亜鉛めっきしたところ割れが生じました。どのような原因が考えられるのでしょうか。
露出柱脚指針によれば、アンカーボルトの締め付け施工手順は
1.下ナットの1次締め付け
2.マーキング
3.下ナットの本締め
4.上ナットの締め付け
となっています。下ナットをナット回転法で締めるため下ナットが本ナットであり、その後に締める上ナットが戻り止めの役割を果たしています。一方、建築工事監理指針上巻(平成25年版)国土交通省大臣官房官庁営繕部監修(以下、営繕指針と記す)のP.560、627によれば、「下ナットを締め込んだ後、上ナットを締め、その後、上ナットをレンチで固定して下ナットを上ナットに対して締め付ける」とあります。この場合、上ナットが本ナットで下ナットが戻り止めになると書かれており、露出柱脚指針と反対の記載になっています。
そこで質問ですが、露出柱脚のアンカーボルトについては、どちらの締め付け施工手順が正しいのでしょうか。また、露出柱脚指針の締め付け施工手順(上ナットが戻り止め)を採用する場合、戻り止めと考えられる上ナットの締め方をもう少し具体的に教えていただけないでしょうか。例えば、露出柱脚指針の写真5.27では上ナットだけレンチで締め込まれているので、下ナットに密着する程度まで上ナットを締め付けることでよろしいでしょうか。あるいは、下ナットをレンチなどで固定しておいて上ナットを下ナットに対して密着する程度に締め付けるのでしょうか。具体的な管理トルクなどがあるのでしょうか。
鋼板で、6mm、9mm、12mm位までの板厚でコイル鋼板があります。建築鉄骨のGPL等に、コイル鋼板を使用しても特に問題はないのでしょうか。
シャーリング業者のSS400ミルシートに9x1540xCがあり、気になってJASS6等で調べましたが、分からなかったので教えて下さい。
胴縁や母屋を受ける既製品のL形ピースの溶接箇所ですが、ピース両端のL曲げ部分のみで普段は施工しています。適正な施工方法及び破断強度値を教えて下さい。L形ピースを使用する箇所は主に付帯部分です。
10年程前より突合せ溶接母材側底面の溶け込み不良対策としてテーパー付き裏当金を使用しております。その効果でその欠陥については改善されていたのですが、今回施工している工事監理者より『欠陥を板厚外に逃がして検査を通すなどコソクな手段だ!全て取り換えろ!』と言われています。
現在、裏当金は全数取付済で取り換えは不可能な状況なので、この裏当で施工させてもらえるよう、資料を探しておりますが、いいものが見つかりません。監理者にこの裏当のメリットを理解してもらえる言葉(文章)を頂けませんか?
(こちらとしては、通常よりも溶け込みを深くさせているので、たとえ底面に溶け込み不良があったとしても問題ないと思っておりますが、間違っていますでしょうか?)
ABR490の性能で設計用最大耐力の求め方がなぜ全塑性耐力の1.3倍になるのですか。その根拠は、何でしょうか。
胴縁製作において、角パイプに板ピースを使い、角パイプをボルト接合する場合、ピースの間隔は通常102mmとなっています。
先般、誤作でピース間隔が105mmの箇所が現場で発覚し、客先よりこのクリアランスは問題ないのか、との質問を受けました。どのような回答が適正でしょうか。
鋼構造接合部設計指針において、リブプレート検討で曲げモーメントは考慮しなくてよいですか。
リブの負担せん断力は1.5倍割増をする必要はありませんか。
リブ幅圧比確認が必要と思うが、図C7.24のb=135を幅としてよいですか。
ベースプレートの検討で、終局時圧縮側はσc=0.85Fcで降伏しないように設計しなくてよいですか。
鉄骨構造の柱や梁では一般的に幅厚比規定が適用されます。しかし、2015年版「建築物の構造関係技術基準解説書 p361」には新規に追加された解説で「鋼材の断面に構造耐力上支障のある局部座屈を生じにくいことが確かめられた場合」には幅厚比の規定を適用しなくとも良いと書いてあります。「局部座屈を生じにくいことが確かめられた場合」とはどのような場合を指しているのか教えてください。
建築物の露出柱脚のベースプレートやダイアフラムに使う鋼材としてSN490C材が適しているとの設計解説書にありますが、小規模の物件ではほとんど入手することが困難なようです。このような状況について教えてください。
某GCが東京都から、裏書ミルシートにはファブの押印が必要と言われ、関係しているファブが当該ミルシート全てに押印するよう指示を受けています。
必要ではないと認識していますが、それを記述した文章を見つけ出せないため対応せざるを得ない状態にあります。ご指導のほどよろしくお願いいたします。
2015年黄色本のP640に「アンカーボルトの軸部降伏耐力に対して、ベースプレートが許容応力度内であることを確認する」とありますが、アンカーボルトに生じる存在応力に対して、ベースプレートが許容応力度内であることを確認しておけば問題ないと考えてよいでしょうか。
露出柱脚の終局状態における基礎コンクリートの破壊状態に関する検討項目について教えてください。
過日、適合性判定機関から指摘を受けております。図に示すようにパイプのSC杭SM490B 、板厚100×2=200mmの合わせ板ダイアフラム、角形鋼管BCP325により構成された溶接継手ですが、軸力Pが角形鋼管BCPに付加された場合にダイアフラムに生ずる応力を計算する場合において、法によるF値は板厚100mmまでしか定めていないので200mmの板には適用できないし、またSM490材でも板厚40mmを超すとF値の低減があるので、100mm+100mmの板でも100mm+αとなりその場合F値の低減が必要と主張しております。そのため、次の指摘を受けました。
先日鋼構造ジャーナルの記事で、メッキ後にコラムが割れたとの記事を拝見しました。現存するコラムの中でメッキに適したコラムはあるのでしょうか。
私個人の見解では一つの製品に対して、各部材の板厚ギャップの幅が広いほど、メッキ入熱に差が広がり割れに繋がりやすいと感じていました。 もし、対応品があれば今後の製作に活かしたいと思います。ご回答のほど、宜しくお願い申し上げます。
「P柱アンカーボルト」を本柱での使用を検討するにあたっての質問です。
黄色本のP150に「定着長さはアンカーボルト径の20倍以上、ただし、アンカーボルトの付着力を考慮してアンカーボルトの抜け出しとコンクリートの破壊が生じないことが確かめられた場合においては、この限りではない。」とありますが、P152には2015年版追記に、「第一号ロのアンカーボルトの戻り止め、同号ハの基礎に対する定着長さは省略できない。」と記載されています。 「P柱アンカーボルト」を本柱で使用する場合、定着長さを20d以下にすることは可能でしょうか。
溶融亜鉛めっきの剛接合継手で母材がSM400Bで、添接板をSS400した場合、問題があるのでしょうか。 強度が同じで、溶接継手でなくボルト継手でもあり、表面処理に溶融亜鉛めっきが施されているので、問題が無いように思います。
添付ファイルの様に工場での製作にかかる前に、製作要領書を作成し、提出していました。工場での製作が終了し、A市と元請の建設会社様ほかが工場に来て頂き製品検査をしてもらいました。検査結果の曲がり・ねじれ・食違い・アンダーカット・割れについては、良否を記入するとしてましたので、検査成績表も良否で記入しました。A市に手渡し見て頂いたところ、良否で記入してあるところは数値データにて提出してほしいと言われました。
①検査基準が数値で記載されているので、良否では駄目だとのことでした。私は抵抗しましたが、了解は得られませんでした。数値データで記載することを検討していましたが、アンダーカットについてはビードの数も多く、数値データを記載しても、どこの場所かを記載するのも大変な労力が必要です。
② アンダーカットは良否又は有無を部材毎に示す当初の表現方法としたいのです。
③割れも有無と思います。
以上①〜③についてご指導の程お願い申し上げます。A市は経験の浅い担当者(2人)の様です。
コラム柱□400*400*25 BCP材に内ダイアフラムを入れ、芯付けブラケットH488*300を受ける施工方法をとりたかったのですが、BCP325は曲率半径が87.5mmであるため、ブラケット部分が若干R部分にかかってしまいます。
BCP使用の実績が不足の為に安易な考えで芯付けでRがかわると考えてしまいました。設計図書では断面図には通しダイアフラムでの図にはなっています。通しダイアフラムから内ダイヤフラムへの質疑書は有りません。
施工図チェックは内ダイアフラム図にはなっていますが、明白ではなく困っています。内ダイアフラム入れてコア作業は完了しています。 ブラケット組立て状況にて気がつきました。何かいい文献または施工状況がないでしょうか。 コラムR部分溶接不可についてはどの文献に記載されているでしょうか。
ちなみに現場所長までは話しがいっているのですが、設計事務所に説明付く理由が欲しいです。 内ダイアフラムにてR部分の溶接施工です。宜しく御願い致します。
位置決め溶接と組立て溶接の件です。お客様より、「位置決め溶接も組立て溶接も同じ、製品に点付け溶接をされては困る。ショートビードだ!」と指摘を受け、困っております。
弊社では、部材を所定の位置に合わせた後、位置決め溶接(点付け)を行い、位置再確認後、組立て溶接(L=40mm以上)にて確実に固定するという手順で施工しております。
弊社の手順で正しければ、お客様に納得していただく資料を提出したく、質問させていただきます。
デッキプレートの溶接についてです。
先ずはフラットデッキですが、梁との溶接方法に「アークスポット溶接する」とあります。アークスポット溶接はショートビードにならないのかという質問を受けております。そして、合成デッキのスタッド接合の場合「アークスポット溶接またはすみ肉溶接」と記載されています。これもショートビードになるのではと言われています。
ショートビードになるならば、先行ピースを取り付けて、その上にデッキプレートを敷き込みし、アークスポット溶接をするべきではとまで言われていますが、そうなると、梁と床の接合に問題が起こると考えます。いかがでしょうか。
当然ですが、先行ピースの取付け、溶接も避けたいです。お客様にご納得いただく資料を提出したいと考えております。よろしくお願いします。
ABRアンカーボルトの設計において、ベースプレートのせん断面にアンカーボルトのねじ部がかかっても問題がないのでしょうか。 またこの点を明記した文章が見当たりません。
A構法をロボットで実施した時にダイアフラムの柱からの出っ張りが少ない(従来25〜30mmに対しA構法3〜6mm)ので、その僅かなダイアフラムの出寸法部分の角が溶接アークで溶かされ溶融金属がより低いビード側に流れ込みダイアフラムの角がダイアフラムの四隅で角落ちのような状況になることがあります。A構法で今迄は問題となってなかった(問題として上がってこなかった)のですが、現在、大型の駐車場物件の検討段階で指摘があり検討事項として課題になっております。
この点の強度的な問題はについて、次のように考えておりますが、如何でしょうか。尚、このような問題はA構法だけでなくN構法やF構法でも同様な問題が予想されます。
(Q1) 発生状況(現象)
A構法では、ダイアフラムの柱からの出寸法は通常柱サイズ(厚み・R等)によらず3〜6mmとなっており、FABの現状に合わせて、溶接方法・ロボットの種類、センシング方法等によりその出寸法の程度を決めております。ダイアフラムの柱からの出寸法を3〜6mm以上とした場合、図1に示すように、ダイアフラムの角をCO2溶接すると溶接条件によっては「角落ち」になることがあります。(いつも起きる訳ではないです。)この角落ちは、溶接アークでダイアフラム角部を溶かして溶接金属がより低い溶接ビード側に流れ込みダイアフラム角部が溶け落ちた状況になっております。
(Q2) ダイアフラム端部溶接角落ちの問題点
この角落ちは、同じ形には完全に補修することは難しく手間の掛かる作業になり、補修すればA構法のコストアップになります。凹んだ部分を肉盛することは比較的簡単ですが、数が多いと手間が大きく掛かります。
(Q3) ダイアフラム端部溶接角落ちの評価
この角落ち部分は、ダイアフラムの柱からの出寸法の余長部分の溶けだれであり、柱外面よりV字形の溝ができて母材肉厚が減少するアンダーカットと違い、柱肉厚は減少せず柱外面よりも高い位置にあり、この角落ち部分がダイアフラム外面よりなだらかにビード中心部に移行して母材表面よりビードが凹んでいない限り補修しなくても強度的には問題にならず、柱とダイアフラムとの接合部のUTも溶接ビード幅の領域で特に問題がないと考えております。
現場溶接の下の添付図の大梁フランジの横方向のずれ量について、構造上問題があるでしょうか。
貴会のアンカーボルトに関する評価技術について以下のような質問が構造設計者から寄せられました。この件についてご回答をお願い申し上げます。
――構造設計者からの質問――
『技術評価書においてアンカーボルトの定着長さをボルト径の8倍としているが、その法的な根拠を示してほしい。』
JASS 6(2018年版)6.3 b.において、2mm以下のボルト孔の食違いを修正する場合、建築基準法施行令第68条第2項の高力ボルト孔の径の規定に抵触するおそれはありませんか。
施工の実態を教えて下さい。
胴縁取付け用の既製品の曲げピースに関する次の質問事項にご回答下さい。
①既製品の曲げピースの孔径は14.5mmが一般的だがどのような根拠に基づくのですか。使用するボルト径はM12が一般的です。
②曲げピースを選定する際、孔からの端あきは何mmが適当ですか。
③曲げピースを選定する際、曲げピースの板厚は4.5mmと6.0mmが一般的だが、選定する根拠はどのようにすれば良いですか。L-4x50x50の1つ孔アングルピースや、L-7x75x100の2つ孔アングルピースとの強度差を教えて下さい。
④既製品の曲げピースには自立するようにリブのようなものが入っているが、数個足りなくなった際、自社で加工する場合は単純に鋼板を曲げて製作することで代用することができるのですか。
[問1]
JIS G3193では鉄板表面の有害な欠点はグラインダー又は溶接での補修をすると記述があります。有害な欠点とは、どの程度のことを指しているのでしょうか。
当社の基準では板厚の公差外となっているものは補修対象としています。
[問2]
一般的に鉄板表面の基準はどのような基準での管理を推奨されていますか。
JIS B 1220:2015の構造用両ねじアンカーボルトセットの【定着板の面外曲げ算出式】について質問です。
JIS B 1220:2015(以下、JISと呼ぶ)の解説部分に定着板の参考寸法が記載されています。形状は円形と四角形の2種類です。この定着板の面外曲げ応力度を算出する式は、機械工学便覧の【円輪板・内周固定・外周自由・等分布荷重】における最大曲げ応力度の式です。これは、円板の式であるため、定着板を四角形とする場合、どのように適用すればよいか、わかりません。ご教示下さい。
トルシア形高力ボルトの締め付けに関して質問です。
トルシア形高力ボルトにおいて、一次締め及びマーキングを実施せずに本締めを行った場合について、
① どのように対処する必要があるのでしょうか。
② 所定の張力が導入されていることを確認できれば問題ないと思っているのですが、その導入された張力を確認する手段または事例(参考論文、文献など)はありませんか。
私どもは、現在東京都足立区で4階建て、延べ床面積14,500m²のショッピングセンターを建設中です。この物件では鉄骨構造物に関して貴協会で技術評価を頂いたWAWO構法を採用しております。本件において以下の点について構造安全上ならびに施工技術に関し、問題がないか質問がありますので、ご回答をお願い申し上げます。
[1] WAWO構法で技術評価して頂きましたつばなし工法の場合、ダイアフラムの柱面からの出寸法は、最大5mmとなっています。
今回の物件ではこの出寸法を6mmまたは15mmとしております。この場合、ダイアフラムと柱の溶接と大梁の溶接を重ねても施工上及び構造性能上問題はないですか。
[2] またこの場合、現場溶接部のルートギャップを7mm±2mmとして管理していますが、この部分に使用する裏当金のサイズを通常使われている9×25でなく、12×12の角鋼を用いることは、 問題ないでしょうか。
[3] 上記の梁端接合部で梁フランジの内側にワイド裏当て金を取り付けて施工し、柱の溶接と大梁の溶接を繋げて一体化した場合、及び梁フランジとワイド裏当金との隙間が約1mmある場合について問題はないでしょうか。
[4] WAWO構法では表波溶接の場合、梁端の溶接が工場溶接ですが、ダイアフラムの柱からの出寸法15mmで問題ないでしょうか。
クレーンガーダー鉄骨の継手部スチフナ(PL-12)の隅肉溶接(S=9)について、設計者から工作図のチェックバックで「疲労対策として凹ビードとする」とチェックがありました。
尚、構造図に疲労対策に関する記述はありません。見積段階でも工作図作成中においても、疲労対策の確認要否には思い至らず、監理者のチェックバックで本件の協議が発生しました。
このように設計図書に記載が無い場合、設計者、施工者、専門工事業者、何れの責任が問われるのでしょうか。
スチフナの隅肉溶接S=9は、社内標準では、CO₂半自動溶接で2パスとなります。半自動溶接で凹ビードを成形する事は困難であり、隅角部の隅肉溶接をグラインダー等で凹断面に削る事も困難です。
弊社の工事経験では、上記のような指示を受けた事も施工実績もありません。
弊社にて溶接継目の疲労強度を再検討をし、監理者・設計者と協議を行う事は得策でないように思います。しかし、後学のために検討事例を示して頂ければ、当社にとって非常に貴重な資料となります。要求品質は設計者にしか分からない事になりますが、分らない事は仮定して、上記の再検討を事例として示して頂くことは可能でしょうか。
「490N/mm² 以上の高張力鋼、曲げ加工する外側などの箇所は、たがね、ポンチなどにより傷をつけないようにする。ただし溶接により溶融する箇所または切断、切削および孔あけにより除去される箇所については、この限りでない。」という規定があります。
現在、鉄骨階段の仕様で高張力鋼のササラ桁の側面にφ12程度の非貫通の穴加工を行っています。板厚12〜19mmに対し、ザグリ深さは7mm程度です。(ササラと踏板を組み上げるため位置決め目的としてます。)「非貫通穴」は上記ルールの「たがね・ポンチ等の傷」に抵触してしまうでしょうか。
SASSTで技術評価をしていただいた「P柱アンカー」に関して日成ビルド様からプレハブの型式認定において、主柱に使いたいとの問い合わせがありました。
SASSTの技術評価では使える対象が鉄骨間柱・耐風梁等となっています。今回、P柱アンカーを本柱に使ってよいのかと審査機関(ビューローベリタス)からの質問がありました。必要な構造計算をすれば本柱にも使える旨の文章を書いていただけないでしょうか。
また、技術評価で間柱用となった経緯も併せて書いていただけると助かります。
弊社における特殊製品の製作要領書において,溶接入熱の値が鉄骨工事技術指針の解説を満足していない部分がありました。本製品の溶接方法はすべて隅肉溶接であるため,同指針の記述に沿わない部分については強度,靭性についての試験によって溶接部の品質を確認することで製作要領とすれば問題ないでしょうか。
当社のある製品における摩擦接合面の処理については,ベルトサンダーによる黒皮除去後、薬剤を塗布し赤さびを発生させる方法としています。
黒皮除去における作業負担の軽減のため,薬剤による方法を検討しています。 JASS 6においては「摩擦接合面はディスクグラインダなどにより,摩擦接合面全面の範囲について黒皮を除去した後,薬剤を塗布して,一定の期間養生し,赤さび状態を確保する。ただし,黒皮除去も同時に行う薬剤は除く」と規定されています。
そのため,黒皮除去用の薬剤を用いて黒皮を除去した後,その薬剤をウエスなどでふき取り,発せい促進剤を塗布して赤さびを発生させる方法を検討しています。
2種類の薬剤により黒皮除去と発せいを行うのでJASS 6に準拠していると考えてよろしいでしょうか。
設計図において外法一定H形鋼が指定されていましたが,工期の関係でビルトH形鋼への変更を提案したところ断面性能の差を問われました。全国ビルトH工業会で製作された製品であれば外法一定H形鋼と同じ断面性能があるのではないかと思っていますが,設計者に説明する文献などがあるでしょうか。
(1) 設計図において,ベースPLとGPLの溶接部が完全溶込み溶接となっていました。フルペネとすると、社内検査や受入検査などの時間を取る必要があり,製品を迅速に現場搬入できないことが予測されたので,隅肉溶接に変更する提案を検討しました。
その場合,変更の根拠として必要のど厚を満足させることを説明する方法でよろしいでしょうか。
(2) ある設計図で,等間隔で連続する天井パネル受材であるH-125×125×6.5×9を直角に接合する部分において,フランジとフランジ,及びフランジとスチフナの溶接部が完全溶込み溶接となっていました。そのまま溶接施工計画を行えば,スチフナについては1溶接線が60mm未満となるため短い裏当て金とエンドタブを取り付けることとなって細かい多大な作業となります。これらの部分について隅肉溶接に変更する提案はできるでしょうか。
溶融亜鉛めっきにおける最近の問題点ですが,梁を通常通り製作して溶融亜鉛めっき工程を外注したところ,水平ブレースのガセットPL隅肉溶接部で大きな亀裂が入りました。弊社にとっても初めてのことであり,原因が不明です。考えられる原因と,今後の対策を教えて下さい。
一般的に、さび止め塗装後に胴縁取り付け用のねこピースを溶接しているケースがよく見られますが,さび止め塗料が溶接に悪影響を与えているのではないかと考えています。
また,溶接の熱影響による鋼材のひずみも懸念されることから,胴縁取付け用のねこピースはボルト接合とする方法がベターと考えておりますが,推奨すべき接合方法と考えてよいでしょうか。
(1) アンカーボルトの台直しに関して
鉄骨工事技術指針・工事現場施工編によれば,引張力を受ける構造用アンカーボルトに対しては台直しは適用できないとしています。しかし,軽鋼構造のプレハブや木造等の2本アンカー(M16〜20程度)のピン接合露出柱脚においては,アンカーフレームを組まない(組めない)場合は,軽鋼構造設計施工指針・同解説の記述のように,普通の施工の場合は、アンカーボルトの位置のずれがかなり大きな値になるため,台直しは現実的には避けられないではないかと思われます。
同指針における「10〜20mmぐらいの範囲で動かせるようにしておけばよいようである」という記述によれば,構造用アンカーボルトは台直しが容認できるという解釈でよいでしょうか。
(2) アンカーボルトとコンクリートの付着計算について
露出ピン柱脚において定着板を使用しない場合,アンカーボルトとコンクリートの付着計算のとき地震力による引き抜きは,1.67倍割増が必要でしょうか。また,コンクリートとの付着応力度は「上端筋」とするべきかどうか教えてください。計算方法を明記した文献で,法的な根拠となるものはあるでしょうか。
耐震アングル補強に伴い柱片面にスチフナ溶接補強があります。
壁材には木材が使用されており、端部壁には発砲スチロールが貼られております。溶接作業による場合は火災のリスクがかなり高いので、溶接を避けた施工を考えております。
VE案として、ワンサイドボルト施工による補強案を提示しようと思うのですが,なにか問題があるでしょうか。
その案の場合,FBのサイズ,ボルトの呼び径及びピッチなど,どれくらいが適当でしょうか。
また、このほかに溶接をしない補強案などありましたらご教示下さい。
角形鋼管柱 (STKR400) の角部を跨いだ位置に取り付くブレースシートの溶接において、指示漏れがあって角部を含めて溶接してしまいました。この場合の対処方法として適切な方法を教えてください。
付着力の設計について教えて下さい。
醤油タンクの基礎ボルトを高強度・サイズダウンのボルトで置き換えが出来ないか提案中です。
今までのボルトは、
SUS304 36ø×M36×755×90S×155S 148本です
提案のボルトは
SUS821L1 26ø×M27×855×90S×155S 148本です
それぞれの鋼種の耐力及び引張強さは
SUS304が 205以上,520以上
SUS821L1が 400以上,600以上です
今までは付着力(ボルトの表面積)で設計していると聞きました。
ボルト材の強度が上がっているのでサイズダウン出来るのは理解出来るが,「拠り所」「文献」等の後ろ盾が必要と言われています。
コラム柱の工事現場接合部についてですが,0柱 (t=12mm) と上部のコラム (t=16mm) の板厚が異なっており,特にR部について対策に苦慮しております。 鋼種は上下ともBCR295です。
ゼネコンより,「0柱の孔を塞げば板厚12mm分の溶接は可能であろうが,UTによる合否判定(12mm分としても)は難しい」との話がありました。
客先からは「母材と同等以上の強度となる接合方法により行うこと」と言われており判断しかねております。アドバイスいただければ幸いです。
大梁と小梁の取合い部における小梁下フランジ切欠きタイプのピン接合ですが、通常の摩擦面とされる部分から離れた面,例えば,ブレース接合も兼ねたガセットプレートの場合で小梁ウェブに三角形に接する部分なども摩擦面として対応するべきなのでしょうか。
上記において、摩擦面処理が不要となった場合は塗装してもよいのでしょうか。
摩擦面ではないが密着する部分なので塗装はしない方がよいという考えもあるかと思いまして、合わせてご教示下さい。
実大の吊り金具を使用して吊上げ試験を行い,求めた降伏耐力の1/3の値を最大吊上げ荷重と設定してよいでしょうか。
鉄骨2階立ての事務所です。柱コラム300角(BCR295)大梁H-500(SS400)ですが,構造計算においては柱,梁,ダイアフラムとも一応SS400で安全を確認しています。設計図においては通しダイアフラム(板厚19mm)をSN400Cとしました。
検討した結果,この通しダイアフラムの鋼種をSS400に変更しました。強度的にはOKですが,鋼種を変更したことについて,鉄骨Q&AのQ-11の回答にありますようにSS400でよいという説明書や,資料・文献などがあれば教えてください。
造船用鋼材でKA材という鋼材があります。この材料を,例えばALC受けの捨てPLや手摺受けなどの仮設関係に使用することはできるでしょうか。
建築基準法やJASS 6などに記載されている鋼材のせん断切断について教えて下さい。
@「適用板厚 13o以下」 なぜ13mm以下としているのでしょうか。
A「主要部材の自由端」(技針p.221,公標仕p.67) 自由端とは,どのような部位を指しているのでしょうか。また,庇のような片持ち梁の先端も含まれるのでしょうか。
B「溶接接合部」(同上) 溶接接合部の定義には,T継手のすみ肉溶接部も含まれるのでしょうか。
C上記@〜Bについて,それらの根拠が記載された資料などがあれば教えて下さい。
今回弊社で扱う物件の製作要領書の中の予熱管理について監理者から指摘がありました。
弊社の予熱管理の文章が『鉄骨工事技術指針の工場製作編 第5章溶接 『表5.4.5予熱温度の標準』(p.392) の@〜Eを載せています。
最初に監理者から指摘があったのが、Dについて【具体的な管理基準】を記載してくださいとのことでした。
「弊社にそのような管理基準はないまま記載してしまった事が一番の原因ではありますが、そもそも入熱10kj/cm以下は該当しないため、その理由をつけて削除しました。また、化学成分が上限に近い場合・溶材の含有水素値が多い場合などについてもメーカーから入荷しているミルシートの内容を一つ一つ確認できない (前提として、メーカー基準が合格となって製品を入荷している)ため削除しました。では,なぜ記入をしたかというと,鉄骨工事技術指針から引用をしておりましたが,今回実情に合わせて削除いたしました。」
というコメントを送りました。
更にその際、なぜ削除したのかとの問い合わせがあったので、Dについて具体的な管理基準というのはどういうものなのか。また、そもそもの文章に書かれている意味をご教示いただきたく連絡いたしました。
化学成分が規格値の上限に近い場合というのはどういうことを示すのか,そもそも実際にあり得るのでしょうか。素人考えでは鋼材の成分が安定していなかった時代の名残ではないかと推察されますが、その辺りも含めてご教示のほどよろしくお願いします。
H鋼のR曲げ加工による梁せいの実測値の変化について教えてください。
1 大梁H800×300×14×22(SN490B)の鋼材をウェブ方向にR=90mにてアーチ状の曲げ加工を行った結果、H鋼端部で測定した梁せいが最大で5mm縮んでしまいました。(加工は冷間工法です、1本の鋼材はL=7300〜9500程度です)
JASS 6に記載の鉄骨精度検査基準によると梁せいの管理許容値が±3、限界許容値が±4とあり、限界許容値を超えてしまっています。
この場合の検査基準は一般的に曲げ加工を行った後の鋼材の許容値としても適用されるのでしょうか。
2 加工工場では曲げ加工を行うと縮む傾向があるとの見解ですが、通常よくあることでしょうか。
東京都建築構造行政連絡会監修の建築構造設計指針に係る質問です。
添付資料の通り、鉄骨構造標準図に記載している継手規準図の高力ボルト、ボルト,アンカーボルトのピッチについて表の注釈の意味が理解できません。ご回答よろしくお願い致します。
露出形式柱脚において、意匠上の配慮等により土間コンで柱脚ベース部を覆うように施工する場合の土間コンが柱脚曲げ剛性に与える影響についての質問です。
柱脚の回転剛性が土間コンによって、少なからず影響を受けると思いますが、設計では無視している場合が多いかと思います。
柱底を剛と見做せば、黄色部の剛性は柱底に比べて低く、板厚の薄いベースプレート降伏型の場合はさらに低くなる。アンカーボルト降伏型のベースプレート部、ベースプレート降伏型のベースプレート部の曲げ剛性をそれぞれKa,Kbとすれば、曲げ剛性の大小関係は次のように表せる。「柱底の曲げ剛性 Ko >> Ka > Kb」
柱脚部(柱底)が回転すれば、アンカーボルト降伏型のベースプレート(黄色)部は、板厚にもよるが土間コンの影響は少なからずも存在すると思われる。一方、ベースプレート降伏型のベースプレート(黄色)部は板厚が薄いほど追随し易く、従って、土間コンの影響を直接、受けにくいと思われる。
以下、質問です。(抽象的な内容ですが)
@アンカーボルト降伏型の場合、土間コンによる影響を受ける傾向があると思われるが、設計上無視できる程度であることから、現状の設計において土間コンの影響は無視して問題ないと考えてよいですか。
Aベースプレート降伏型の場合は、土間コンによる影響を受けにくいことから、土間コンの影響を無視して問題ないと考えてよいですか。
B土間コンなどの影響を評価するのは現実的に極めて難しいことも事実かと思います。設計上無視しているというのは、このような事柄も関係しているということでしょうか。
ただし、構造スラブの場合やコンクリートの厚さによって、降伏メカニズムが変化する可能性がある場合には、納まりを再考するなどの配慮が必要になると考えています。
※その他、何か考慮すべき点があれば、コメント頂きたく宜しくお願いします。
1 現在RCS造の仕口を制作していますが,その仕口に取り付くふさぎ板の直角曲げの半径に関しての質問です。
以前は常温曲げの場合r=2tの設計図面となっていましたが最近では添付資料の様にr=10tの設計図面となっています。
RCS造のふさぎ板はhoop筋の役割をすると聞いています。 よってJASS 6「まげ加工」による「応力方向が曲げ曲面に沿った方向」ではなく「その直行方向でもない」と思われますので,内r=2tの曲げ加工でもいいのではないかと思われますが如何でしょうか。
2 r=2tで常温曲げしたアール部分を 650℃までバーナーで加熱して焼鈍すれば,加熱曲げ加工と同等の扱いとはならないでしょうか。
鉄骨梁スリーブ貫通部と配管との隙間を極力小さくして耐火被覆を実施する場合についてですが私はほとんど知識がなく、お尋ねした次第です。
@添付資料「すりーぶたすけ」を使用して耐火被覆している場合が多いようですが、この製品を見るとスリーブ管と開口の隙間が6mmあれば施工できるようですが、6mm以下、例えば4mmしかない場合は適用できません。他の製品で対応するのは無理のようです。このような場合、どのような対処法が考えられるでしょうか。
Aまた、適用可能な鉄骨梁サイズが1時間耐火ではH-396以上です。鉄骨梁スリーブ貫通部と配管との隙間が6mmであっても例えばH-250サイズとなる場合は適用範囲外となります。私の調べでは、他に対応可能な製品が見当たりません。この場合、どのような対処法が考えられるでしょうか。
外周部大梁につく小梁ガセット(リブ)位置と外周部手摺ガセットの位置が35mm程度で近いのでリブを不要としたいのですが、構造設計者に納得してもらう方法はあるでしょうか。
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