建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)  
 
技術評価の紹介

1. フリーベース柱脚工法

2. P柱アンカーボルト

3. 親子フィラー柱脚工法

4. KYスピードボルト

5. ワンサイドロックボルトシステム

6. ドーブチロック


「フリーベース柱脚工法」

1 申請者
株式会社 構造工学研究所
扶桑機工株式会社
フルサト工業株式会社
2 評価技術の名称
フリーベース柱脚工法(露出型弾性固定柱脚工法)
3 評価技術の概要
 本工法は、露出柱脚の標準設計に関するものである。
アンカーボルトには@JISB1220:2015に規定された構造用両ねじアンカーボルトセットに規定されたアンカーボルトABR490、A@の全長およびねじ部長さを規定値より短くしたもの(フリーベース用両ねじアンカーボルトセットABR490F)B建築構造用高性能転造両ねじ490N/mm²アンカー用ボルト・ナット・座金セット(スーパーアンカーボルトMBLT-0105)の3種類を用いている。
 また、ベースプレートにはアンカーボルト装着用の過大孔を用いており、申請者が既に当協会の技術評価を得ている特殊な形状をした一組の充填材(SASST技術評価 第14-01 通称親子フィラー柱脚工法)を用いることで、ボルト孔の実質的なクリアランスを規定の値以内としている。
 本工法では、設計された角形鋼管(BCR295等)による柱断面150×150、175×175、200×200、250×250、300×300、350×350に対してそれぞれ9種類の径のアンカーボルトを採用できることとなっており、採用したアンカーボルトに対応してベースプレートの鋼種、板厚、形状・寸法、ボルト孔位置が1種類規定されている。

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「P柱アンカーボルト」

1 申請者
株式会社 アキテック
2 評価技術の名称
鉄骨間柱・耐風梁等用アンカーボルト(通称 P柱アンカーボルト)
3 評価技術の概要
 本アンカーボルトは、鋼構造物等の間柱や耐風梁等の2次部材をRC造の構造躯体に取り付けるために用いる定着用アンカーボルトである。このボルトは、熱間鍛造したボルト頭部を有し、それを定着部とした直線状のものである。
 ボルト材は、原則としてSNR400B並びにSNR490B(一部SS400)であり、ねじの呼びは、M12、16、20、22、24、27の6種類である。ねじの加工に関しては、転造ねじとしており、鋼材としてねじ下径に精密圧延された鋼棒を用いた軸細タイプとねじの呼び径と同径の棒鋼を用いて、ねじ部のみをねじ下加工する軸太タイプがある。
 また、本ボルトセットに使用されるナット、座金は建築基準法第37条1項に規定されたボルトに関連するJIS規格に適合している。

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「親子フィラー柱脚工法」

1 申請者
株式会社 構造工学研究所
扶桑機工株式会社
2 評価技術の名称
アンカーボルト過大孔充填材を用いた鉄骨造階段の露出柱脚工法
(K型親子フィラー柱脚工法)
3 評価技術の概要
 本工法は、鉄骨造階段のベースプレートにあけたアンカーボルト装着用の過大孔に特殊な形状をした一組の鋼製充填材(K型親子フィラー)を用いることで、ボルト孔のクリアランスを規定の値以内とする工法である。

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「KYスピードボルト」

1 申請者
株式会社 協栄製作所
2 評価技術の名称
KY-スピードボルト
3 評価技術の概要
 本製品は、建築鉄骨の二次部材(母屋、胴縁等)の接合に使用されるボルト・ナットのプリセット製品であり、下記の特徴を有するものである。
 なお、ボルトの呼びは、M12とM16の2種類である。
a) 六角ボルトを六角フランジ形状とすることにより、座面の摩擦面積を確保し、平座金と同等の戻り防止性能を確保する。
b) 多段フォーマによる成形により、フランジボルトの六角平径すなわちM12では平径19mm、M16では平径24mmを確保することにより、ナット側平径と同サイズに成型して使い勝手をよくする。
c) ナットには皿ばねをプリセットし、戻り防止機能を確保する。
の以上3点により、本件ボルトは2ピース構造で、戻り防止効果を実現している。

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「ワンサイドロックボルトシステム」

1 申請者
株式会社 中山製鋼所
ポップリベット・ファスナー株式会社
2 評価技術の名称
ワンサイドロックボルトシステム
3 評価技術の概要
 従来、胴縁と胴縁を接合する接合金物は、胴縁に隅肉溶接で接合していたが、本工法では隅肉溶接の代わりに特殊なメカニカルファスナーであるワンサイドロックボルトを用いて加工工場内で接合するものである。そして、その接合金物付きの胴縁を工事現場に搬入して他の胴縁と組み立てるものである。
 ワンサイドロックボルトは、胴縁の外側から接合金物を片側施工で固定するもので、特別な資格を要しない作業者が施工でき、確実な強度と振動に対するゆるみ防止および最終脱落防止策が施された接合システムである。

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「ドーブチロック」

1 申請者
株式会社 トーネジ
2 評価技術の名称
D-Lockボルト・皿ばね座金付きナット及び平座金のセット
(通称 ドーブチロック)
3 評価技術の概要
 本ボルトセットは,ボルト本体に平座金が,ナットには皿ばね座金がそれぞれ予め装着されており,ボルト締付け時に各部品が脱落することなく,セットを構成する各部品が確実に取り付けられる構造となっている。更に,ナット側に使用される皿ばね座金によってナットの高い戻り止め効果を発揮するものである。
 なお,本ボルトセットに使用されるボルト,ナット及び座金は建築基準法第37条第1項に規定されたボルトに関連するJIS規格に適合している。

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