F10Tの代わりにJIS B 1051に規定された10.9強度のボルトを使い、ナット、座金はJIS B 1186のものを使用することとしても問題はないでしょうか。
建築基準法では高力ボルトは、JIS B 1186に規定されたボルトセットを使うことになっています。このJISでは、ボルトは、10.9の強度レベルにありますが、JIS B 1051の10.9強度レベルのボルトとは延び、衝撃値に関して要求性能が違います。
また、JIS B 1186では、ボルトセットとしてのトルク係数値などが規定されており、この点からもボルト、ナット、座金をセットして使用することになっています。従って、F10Tのボルトセットの代わりにJIS B 1051の10.9強度レベルのボルトとJIS B 1186のナット、座金を組み合わせて使用することは認められておりません。
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