ブレース・方杖などで、山形鋼や溝形鋼を抱き合わせて綴りボルトで組み立てる場合があります。この時,綴りボルトに高力ボルトを用いて摩擦面処理を省略して施工したいのですが、問題はないでしょうか。
一般に高力ボルト摩擦接合の場合、摩擦面処理を行わないと早期に摩擦面に滑りが生じ、接合部の性能が十分に発揮できない場合もあり注意が必要です。
しかし、図に示されたような構造の場合には、主としてはらみ止めを目的として高力ボルトが使われているわけで、摩擦面には摩擦力が発生しません。従ってこの場合には摩擦面処理を行う必要はありません。
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