コラム柱角部に取り付くブレースのガセットプレートの溶接部は、角部を避けた溶接方法とするべきでしょうか。
コラム柱の隅角部は、柱部材製作時に大きな塑性曲げ変形を受けているため、その加工硬化によって鋼材の性質、特に靭性が低下しており、この部分を溶接することは望ましくありません。
従って、図に示すように柱の角部を避けて溶接することが必要です。通常曲げ加工による加工硬化部は、曲げを受けた角部の曲線部に集中しているので、角部から平板になった箇所までと考えられます。溶接ビードが完全にこの箇所を避ける意味で、平板になった位置から最低10mmの範囲に溶接ビードが来ないような詳細が良いと考えます。そのような例を図に示します。
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