エキスパンションジョイント部における孔あけ方法で,ガセットPL側の孔あけをスロット孔にしますが,弊社においては板厚6mm〜12mm場合,シャーリング業者にレーザ加工で依頼します。16mm以上であれば,工場でスロット孔(長孔)加工を行ないます。
ボルト接合の場合が多いのですが,HTB接合の場合もごくまれにあります。ボルト及びHTB接合時のスロット孔の管理方法を教えてください。
日本建築学会「鉄骨工事技術指針・工場製作編」1) においては,エキスパンジョイントのスロット孔をレーザ孔あけ加工とする場合は,p.261の「レーザ孔あけ」によるとしています。
これによれば,スロット孔のレーザ孔あけにおいても、
・孔径
・孔の真円度
・孔断面の直角度
・孔あけ切断面の粗さ
・溶損部
などの管理をすることになります。
レーザ孔あけ加工とする場合のエキスパンジョイントのスロット孔においては,さらに,以下の管理が必要です。
(1)スロット孔の長さ
(2)溶損部
ボルトが移動した場合の障害を考慮して,スロット孔の平行部に溶損部を設けないこと
なお,エキスパンジョイントとなる鋼板の平面度に留意し,平面度の要求が高い場合は,1サイズもしくは2サイズアップした鋼板を用いて,レーザ孔あけによるスロット孔加工後に切削により平面度を確保する方法などを検討する必要があります。
<参考文献>
1)日本建築学会 鉄骨工事技術指針・工場製作編2018 p.261-264,p.272-274
Supporting Association for Building Steel Structural Technology All Rights Reserved.