建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)  
 
Q

3-79 勾配梁が取り付くガセットPL

 勾配梁において,勾配が大きくなると直角切りの場合に孔位置が遠くなりますが,構造的に問題となる隙間はありますか。
 問題がある場合はどの程度から垂直切を採用したらよいですか。


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A

 車路の勾配は1/6以下,1/8.33が望ましいとされており,緩和勾配はその1/2となっています。スロープの勾配はバリアフリー法で1/12が最大で,1/15が望ましいとされています。また,屋根の勾配は1/10,1.5/10,2/10,3/10など様々です。
 ガセットPLのボルト孔位置が遠くなることによって問題となるのは,ガセットPLの板座屈です。板座屈すると小梁が横座屈して,耐荷重は大きく減少する可能性があります。
 ガセットプレートの板厚,梁せい,小梁のスパン等にも関係しているので,一概に何mmまでならOKとは言えませんが,30mm程度なら直角切りでもOKとなる可能性が高いと思われます。
 もう少し間隔が開いてもOKという結果を得るためには,
 @ガセットPLの板厚を厚くする
 A下図のように間隔の開く側のガセットにリブPLを取り付ける
 などの補強を行うと,板座屈耐力が上がり直角切りの可能性が出てきます。あるいは,勾配梁のフランジを切り落として追い込むという方法も考えられますが,建て方時垂直に下せなくなったり,材料費や製作工数が増えたりすることになりますので,鉄骨製作者側の判断になります。


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