姉歯問題以降、確認申請を受けた後の構造に関する設計変更が難しくなっているため、鉄骨接合部の多少の変更を設計者に提案しても容易に受けてくれません。変な設計のまま鉄骨製作にかかるより、適正な詳細による製作が望ましいと考えます。本当に確認済証受領後の設計変更は難しいのでしょうか。
基準法が改定された直後は、軽微な変更にも時間がかかっていましたが、最近ではかなり柔軟に対応してくれているようです。そのような事情を理解していない設計者が設計変更による時間の空費を避けたいため、初めから設計変更をあきらめている傾向があります。
適切な接合部の設計の方が構造性能が優れており、また鉄骨部材製作上も問題が少ないはずですから、そのような設計変更の提案は、自信を持って積極的に行うようにすべきと考えます。
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