フィラープレートを使用する場合、その鋼種、強度に関する規定はどのようになっているのでしょうか。
JASS 6では、フィラープレートは、400N/mm²級鋼材とすることとなっています。しかし、原則として鋼種の規定はありません。元々1.2mmや1.4mmの鋼板は、SS400やSN400のJIS規格品がありませんので、規定のしようがないわけです。熱間圧延軟鋼板の規格であるJIS G3131のSPHC材は、1.2〜14mmの規定がありますが、引張強さは、270N/mm²以上の規定となっています。また、冷間圧延軟鋼板の規格であるJIS G3141のSPCCT材も引張強さは、270N/mm²以上の規定となっています。このように400N/mm²級鋼材で1.2mmや1.4mmの鋼板は存在しませんので、この規定は無視して薄鋼板を使用することになると思います。なお、公共建築協会の標準仕様書では、「フィラープレートは、鋼板とする」との規定となっていますので、上記の鋼板で対応できることになります。
なお、いずれにしてもフィラープレートについては、使用する条件に応じて必要な表面処理をしなければならないことは当然です。
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