建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)  
 
Q

8-4 溶融亜鉛めっき材と赤さび発生材の接合について

溶融亜鉛めっきを行った鋼材と赤さびを発生させた鋼材の摩擦接合部で、不めっき処理と赤さびを発生させる手順を省略する設計は可能でしょうか。

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A

外部に露出するめっき部材と,室内側の非めっき部材がHTB摩擦接合で取合う場合,一般に、仕口部分は非めっきとなり,めっき部材の仕口部は不めっき処理を施し、赤さびを発生させて非めっき部材と取り合うことになります。ご質問の趣旨はめっき部材の仕口部の不めっき処理を省略し、めっき面と赤さび面が直接取り合うような設計は可能かと理解します。めっき面の摩擦面処理は簡便さから恐らくリン酸塩処理を想定されていると思われます。

残念ながらリン酸塩処理面と赤さび面のすべり耐力に関する研究は見受けられず,安易に採用すべきではないと考えられます。下記1)の研究においてはめっき部材がグリットブラスト処理で非めっき部材もグリットブラスト処理(両者の粗さは75μmRz)のとき0.4を超えるすべり係数が得られたとの報告もあります。しかし,リン酸塩処理や赤さびとはかなり条件が異なりますので,必要であればすべり耐力試験,またはすべり係数試験を行い必要なすべり耐力が確保できることを確認する必要があると思われます。


1)岡田久志,近藤信彦,橋本篤秀:非めっき構造物とめっき構造物境界部における溶融亜鉛めっき高力ボルト摩擦接合すべり耐力に関する実験,日本建築学会大会学術講演梗概集,材料施工,pp.1187-1188,2013年8月

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