建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)  
 
Q

4-25 内部欠陥再補修のはつり回数は何回まで

完全溶込み溶接部で、非破壊検査により不合格欠陥が検出されると、ガウジングによるハツリ作業の後、再溶接という手直し作業を行いますがこの手直しは、同一箇所で何回までなら周辺母材や溶接部への影響が少ないのでしょうか。一回でもあまり良くないような気がします。

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A

言うまでもなく溶接部補修は一回もないのがベストと考えます。しかし、溶接に至るまでの各種管理・検査をきちんと行い優秀な溶接技能者が溶接を行っても溶接部内部に欠陥が発生することは有り、その補修にはエアアークガウジングを使用することなります。

内部欠陥の補修については、鉄骨工事技術指針―工場製作編(2018)p.510に説明と図がありますので参照してください。

ご質問の手直し回数ですが、理想的には一回の補修で終わらせるのがよく、何回補修しても欠陥が無くならない場合はその原因をしっかりと調べる必要があります。

ガウジング回数と溶接部近傍の品質について実験した結果を次ページに示します。SN490B の溶接部を三回までガウジングしてその近傍の機械的性質等を試験し、特に問題は無いと結論付けています。これ以上の回数をガウジングしても問題は無いと想像できますが、何回もガウジングしてもよい、ということではなく、繰り返しになりますが安易に手直しをするのでなく、原因をしっかり調査するようにしてください。

日建連/鉄骨専門部会から、鉄骨工事Q&Aに質問者と同様の内容に対する回答(A)がありますので掲載します。

出典は日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2003年9月「補修溶接再加熱部の性能評価試験(建築鉄骨における溶接部の欠陥及び補修方法の一考察 その4)」です。

≪日建連--鉄骨工事Q&A≫

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