建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)  
 
Q

3-29 開先角度45°を35°に変更は可能か

 仕様書(公共工事)において開先角度が45°とある箇所について35°に変更できないか客先と打合せをしたのですが、一度、確認が下りた図面は変更が出来ないから設計図通りと言われました。変更する方法はないでしょうか。

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A

①軽微な変更の内容であるので、35°でも可能と思います。

②先ずは、着工前の打合せを遺漏なく行うことが重要です。

③東京都建築士事務所協会発行の「鉄骨構造標準図」の(3)突合せ溶接(平継手、T継手)の図面表示の④「裏当て金付きのレ形開先完全溶込み溶接」を下図に示します。

JSSC(日本鋼構造協会)「溶接開先標準(JSS I03‐2000)では、レ形開先の方法がルート間隔6mmの開先角度45°と、ルート間隔7mmの開先角度35°の2種類が表示されています。最近の鉄骨工事では、後者の内容で製作されることが一般的のようです。

いずれにしても、設計図の開先基準が優先するので、客先と打合せを行うことです。

④打合せにおいては、他物件で変更の承認を得た実績の資料を提示するなど誠意をもって対応する事が肝要です。

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