建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)  
 
Q

2-8 材質判別器について

鋼種確認用に材質判別器が使われていますが、その代替試験機にはどのようなものがありますか。

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A

現在、鉄骨加工時に鋼種を確認する手段として材質判別器が利用されていますが、この機械は本来SS400とSM490材の判別器として開発されたものです。機械の原理はシリコン、マンガン量を電気抵抗率で評価をするようです。
もしも、SN材への対応をされても400Nか490Nかの識別は出来ますが、SM490材とは多少炭素等量が少なめなのでSN490の判別がしにくいようです。
経験的に400Nと490Nの区分領域間に針が表示してしまう為、400N以上であるとの判定は出来ますがSN490材であるとの判断は出来ません。(写真参照)
以下に化学成分からの材料識別法の方法について、参考となる方法を記述します。何れの試験方法も基本的に材料の規格品証明書(通称ミルシート)がある前提です。

①化学成分分析方法です。この分析試験は、製鉄所の製鋼工程で採用している発光分光分析(カントバック)を利用する方法です。ミルシート確認のために行う発光分光分析の受託機関を参考に表-1に示します。これらの試験機関は、製鉄所系列の外部への受託会社が殆どです。
②可搬型(ポータブル)金属材分析装置による試験方法です。原理は上記①と同様で小型発光分析装置です。これらの分析装置は輸入品で、輸入商社名を表-2に示します。
大手の検査会社に問い合わせて下さい。何社かは対応が出来る様です。

以上が判別機に代わる現在の状況です。ただし、利用する場合は化学成分を対象とするのか、判定基準をどうするのかなど事前の協議が重要です。試験費用も合意して実施しないと多大な検査費用がかかります。




写真1 材質判別器の使用例

注) 写真のMの文字の21の線に表示されたときにどう判断するか検査前に協議しておく必要があります。

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