建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)  
 
Q

2-6 電炉鋼材の扱いについて

(a) 鋼板、H形鋼、コラムなどの高規格電炉鋼材は、設計上どのような扱いとなりますか。

(b) H形鋼、山形鋼、溝形鋼などの一般の電炉鋼材は、設計上どのような扱いとなりますか。

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A

先ず、(a)について回答します。高炉材と電炉材は鋼材を製造するための原料の段階から大きく異なっています。高炉材は鉄鉱石や石炭、石灰石等の原料を均質にブレンドし、大量に安定した品質の鋼を造り、それを厳密に管理された製造ラインで圧延したり、熱処理を施して最終的な鋼材に仕上げますので、信頼性の高い品質が保たれています。一方、電炉材は鉄くず等のスクラップを原料とし、それを電炉で溶かして鋼とし、それを加工して建材等の最終商品に仕上げています。従って、一般的に品質にバラツキが生じたり、また、メーカーや製造工場ごとに設備や製法が異なるため品質の違いが生じたりします。
高炉材, 電炉材に係らずJISで定める項目で規格値が確保されれば、JIS規格品とされます。従って、JIS規格品であれば、JIS該当項目については高炉材と電炉材は有意な差異は無いと云えます。
何れにしても、鋼材の適用については設計者が責任を持って選定することになっていますので、質疑書を出して確認を受けるのが一般的なやり方かと思います。

(b)について回答します。鋼材メーカーの指定は通常、設計図書の特記仕様で明記されています。高炉材に限るか否かは物件の内容や設計者の考え方によって異なりますが、一般的には(部位を限る場合が多いようです。)電炉材の使用も認められています。
鉄骨製作は、設計者・建設会社・ファブの共同作業ですから、材料選定も質疑書で確認し合ってお互いに信頼感を持って推進されることをお勧めします。

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